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寿オルタナティブ・スタジオ

2008年4月3日

老朽化や居住者の高齢化に伴い空室が増加しつつあった寿町エリアのマンション、「南雲ビル」の一部を利用して、アーティストやクリエイターらを対象とした貸スタジオとして運営しています。南雲ビルは築約40年。オーナーは周囲7か町の連合町内会長です。簡易宿泊所ではなく、マンションなので間取りは1K~2DKあり、家族で住んでいる住民もいます。

2008年に405号室を開設した後、304/406号室の整備と試用運営にあたっては、アーツコミッション・ヨコハマの助成制度を活用し、滞在・制作拠点としての寿町エリアの認知活動につなげました。(405、306号室については入居者が「クリエイター・アーティストの事務所等開設支援助成」を個々に活用し直接契約)

設備は簡素ですが、安価かつ周辺のアートスポットや都心へのアクセスの良さが強みで、寿町での制作活動を前提とした利用のみならず、純粋なアトリエとして、横浜での展覧会やイベントへ参加する際の滞在拠点として利用されることを狙っています。

 

時期:405号室/2008年4月〜、406号室/2008年9月〜、304号室/2009年8月〜、306号室/2009年7月〜

場所:南雲ビル

参加者:

リノベーション/唐ゼミ☆、株式会社ルーヴィス

入居/青山|目黒(田中功起、佐々木健)、神奈川大学曽我部研究室、和田円佳、NOGAN

利用/石川直樹、浦田琴恵、木ノ下祐一(木ノ下歌舞伎)、まくらとジョーロ、増本泰斗、ヨコハマ国際映像祭(Graffiti Research Lab)ほか

助成:アーツコミッション・ヨコハマ(クリエイター・アーティストの事務所等開設支援助成、平成20年度 アーティストを支援するための助成、平成21年度 アーティスト支援プログラム助成)

協力:南雲ビル、株式会社ルーヴィス、劇団唐ゼミ☆

 

・リノベーションについて

スタジオ開設前の部屋のコンディションは先の住民によって大きく異なっています。改めて手を加えなくても十分に利用可能な部屋もあれば、人が住んでいたとは思えないほど荒れ果てた部屋もあります。そんな「荒れた」2室のリノベーションを、それぞれ横浜を拠点に活動する劇団「唐ゼミ☆」(405号室)と、リノベーションカンパニー「株式会社ルーヴィス」(304号室)が手がけました。

 

・主な入居者

寿オルタナティブ・ネットワーク事務局+神奈川大学曽我部昌史研究室:それぞれの活動拠点として打合せや作業に利用すると同時に、アーティストらがリサーチや作品制作に訪れる際の滞在拠点となっています。ツアーやレクチャーでも活用しています。

青山|目黒:契約アーティストのアトリエとして、また倉庫として利用していました。2008年は田中功起、2009年からは佐々木健が利用していました。

ヨコハマ国際芸術祭:ヨコハマ国際映像祭(2009)にて市民プロジェクトを担当したGRLチームが約2ヶ月制作滞在、寿町のほか横浜の各所でプロジェクトを行いました。

和田円佳:約2年に渡る長期入居。スタジオにて制作を行いながら、東京などで発表を行っていました 。寿町でもPorto Galleryにて個展を開催しました。

NOGAN:スタジオを事務所として利用しながら、東京・横浜の各所で精力的に活動。寿町ではツアー「寿散歩」や住民参加のイベント「寿灯祭」を行いました。(後に宇徳ビルへ移転)

 

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405号室(田中功起|青山|目黒)

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304号室(リノベーションの様子)

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