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ポルトギャラリー

2012年8月6日

ドヤをリノベーションしたホステル「Hostel Porto Yokohama(現Hostel Zen 別館)」の共用部や回廊をアート作品の展示空間として活用するプロジェクト。元ドヤの殺風景になりがちな空間をアート作品で飾りたいという経営者の要望を受けたことをきっかけに、事務局がプランニングを行いました。ホステル宿泊者でなくとも足を踏み入れやすい1階は、不定期で作品を入れ替える企画ギャラリーとして運営し、多くの作家の作品を紹介していました。一方、宿泊者の専用空間である3階では常設プランを募集し、いしかわかずはるによるドローイング作品を設置しました。展示は旅行者やホステル従業員に親しまれていると同時に、これまで寿町を訪れる機会のなかったアーティストや関係者にそのきっかけを与えています。また、まちなかでの活動とは異なり、恒常的に展開されているため、ツアーなどで立ち寄ることのできる定番スポットになっています。この場が出来た事で、プロジェクトに関わるアーティストや来訪者の裾野が広がったと言えます。

時期:2009年8月〜2012年8月末
場所:Hostel Porto Yokohama
協力:株式会社ルーヴィス、YUKARI ART CONTEMPORARY
※2012年8月以降はHostel Zen 別館として一部の常設作品のみを継続展示

〈参加者〉
いしかわかずはる、吉増麻理子、平川恒太、林加奈子、川崎昌平、小畑祐也、浦田琴恵、今津景、和田円佳、工藤春香、君島彩子、佐原和人、Coppi、幸田千依

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ポルトギャラリー平面図

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1階ラウンジ(工藤春香展) Photo:Ken Kato

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企画展(1階)

 

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vol.1 Porto Galleryオープニング企画展
会期:2009年8月15日〜10月3日
参加作家:今津景、浦田琴恵、小畑祐也、川崎昌平、佐野綾子、林加奈子、平川恒太、吉増麻理子
KOTOBUKIクリエイティブアクション参加アーティストをはじめ、横浜で活動中のアーティスト、ホステルポルト ヨコハマゆかりのアーティストなど多くの作品を紹介しました。

 

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vol.2 和田円佳「Traveling O」
会期:2009年10月31日〜2010年1月20日
寿にスタジオを構えるアーティストが、シンプルな円形のイメージを描いた油彩など、コミュニケーションの可能性をテーマとした作品を展示しました。

 

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vol.3 工藤春香「漂流」
会期:2010年1月24日〜3月20日
自らの心の中に立ち表れてくる風景を描く作家が、「漂流」という言葉をキーワードに寿町を表現しました。また展示期間中には、横浜創造界隈と寿町をめぐる特別ツアーを開催しました。

 

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vol.4 君島彩子・佐原和人「LIFE」
会期:2010年3月28日〜6月26日
水墨、油彩、水彩とそれぞれに異なる表現で身のまわりの風景を描く2人が、日常への寄り添いをテーマに作品を展示しました。

 

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vol.5 Copp「i 見立て都市交差点」
会期:2010年7月18日~10月17日
慌ただしい現代社会や何気ない日常の光景をユニークな視点で切り取り、絵画として表現するアーティストCoppiによる作品を展示しました。

 

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vol.6 幸田千依「入り口の穴、出口の穴」
会期:2010年11月27日~2011年3月21日
力溢れる絵を描く作家が、会期と同時に「寿に絵を放つプロジェクト」を展開。ギャラリーのある寿町で感じることのできる様々な時間や空間を表した連作を展示しました。

 

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vol.7 上野大介「船、港へ」

会期:2011年4月17日~8月28日
家や建物が集合したような絵を描く作家が、ギャラリーのある寿町を港に見立てて作品を構成、展示を行いました。

 

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vol.8森直美「横濱百景 写真展」
会期:2011年9月10日~11月27日
横浜に育ち、横浜の変化・発展を見守りながら多様な表現に取り組んできた作家がライフワークとして制作している写真シリーズを展示しました。

 

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vol.9 水川千春「寿で光を拾う」
会期:2011年12月17日~4月15日
2011年秋・寿町の簡易宿泊所(ドヤ)に滞在しながら制作した作品の写真シリーズを展示しました。

 

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vol.10「コトブキブギウギ」
会期:2012年4月21日~8月31日
今年2月、東京ミッドタウン・デザインハブの特別企画として、「わたしのマチオモイ帖」が行われました。マチオモイ帖とは、日本国内のクリエイターが自分にとって大切な、ふるさとの町、学生時代を過ごした町、今暮らす町などを、それぞれの想いを込めて小さな冊子や映像にするという企画です。
本展は、そのマチオモイ帖に寿町をテーマとした冊子と短編映像を出品したことに端を発します。さまざまな社会問題が集積しているこの街には、人を思いやり、自分にできることを精一杯やっている人達がいる。他の街では薄れてきているあたたかさに魅力を感じ、通い続けてしまう人達がいる。客観的に端的に切り取られた歴史や数値、イメージだけでは見えてこない、等身大の小さな個人が寿町に触れ合うことで感じているこの街の魅力を、展示を通じて感じて頂ければ嬉しく思います。
出展者:イシワタマリ+佐藤智也+熊谷薫+友川綾子

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常設作品(1階、3階)

・いしかわかずはる「Drawing for“ Porto”」
フロントや回廊、ラウンジなどのホステル利用者の共有スペースに常設設置。「Porto(港)」というホステルのイメージに合わせ、旅立ちを連想させる人の後ろ姿や佇まいをモチーフとした作品をフロアの空間全体に制作しました。不思議な遠近感と空間性を持つ作品です。

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Photo:Ken Kato

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